読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Hardcore on Parade

Hardcore Techno & Hardstyle Blog

Hardcore DJ・N-Vitral、フルアルバム「Louder Than A Bomb」をリリース+インタビューを和訳した

Hardcore (Gabba) Industrial Hardcore Crossbreed Rawstyle おすすめ

f:id:yunim000:20160702011932j:plain

Hardcore DJ/ProducerのN-Vitralが2016/06/27にアルバム「Louder Than A Bomb」をThe Third Movementよりリリースしました。

また、それに際して彼のインタビューが行われていたようなので、和訳しました。

 

  

Promoの主宰するハードコア・レーベル「The Third Movement」に所属し、独自のサウンドで人気を博しているDJ/ProducerのN-Vitralが2ndアルバム「Lounder Than A Bomb」をリリースしました。前作「I Audioassault U」よりおよそ6年ぶりとなる今回のアルバムは、昨年ヒットした「Crispy Bassdrum」や「Sam's Gospel」、「Fuck The Drum Machine」などの既リリース曲に未発表の新曲を加えた全22曲が収録されたフルアルバムになっています。

Interview

N-Vitralのブッキング・エージェントであるCONCRETE Agencyがアルバムのリリースに際してインタビューを行っていて、彼の音楽観やハードコア観、RawstyleとIndustrialの親和性などについて語っており、かなり面白い内容だったので一部抜粋してざっくり和訳したものを掲載します。

原文はこちらです。

www.concreteagency.nl

- アルバムの制作に焦点を当てようと決めたのはいつ?

「以前リリースしたいくつかのEPが成功に終わり、大きな告知をするタイミングが来たと感じた時から。過去3年間で俺は自分のスタジオスキルを高める為腕を磨いてきた。そして、最終的に強力なキックを持つ純粋なダンスフロア・キラーとしての新しいN-Vitralを見せるためのトラックを作ることが十分できるようになったと思ったんだ。」 

 

- 全体として、自身のサウンドの大きな変化はなんだと思う?

「一番大きな変化はサウンドの可能性かな。どの音も元から非常に歪んでいて、荒くてクランチーだけど、よりクリアで明るい要素を取り入れようとした。昔の俺のトラックはホームリスナー向けだったけど、今のトラックはよりフロア向きになっていると思う。これはとても自然で段階的な進歩だ。作曲を始めた時、俺はハードコアのパーティにほぼ一度も行ったことがなくて、ノイズやコラージュみたいなおかしなハードコアテクノを作っていた。ひと月に6つのパーティに行くようになってから、ダンスフロア向けのトラックが作れるようになっていったんだ。あとはスタジオで多くの経験をし、知識を得ていった。おかげで俺は自分の音をよりクリアにし、コントロールできるようになったし、より聞きやすいトラックを作れるようになった」

 

- 難しい質問だと思うけど、アルバムの中で今一番お気に入りの曲は何?

「それは確かに難しい質問だね。どのトラックにも制作していくうえでそれぞれのストーリーがあったり、フロアと相互作用していくやり方があったりするから全部の曲が好きで、どれか一つだけを選ぶのはとても難しいんだけど、もし君が俺の頭に銃を突きつけてきたら俺は『Bassface』と答える。俺は広いレイヴ・アリーナで映えそうなこの壮大でパワフルなサウンドが好きなんだ。この曲はちょうど二日で作った曲で、これは自分の中でも本当に早い方だ。俺は普通一曲作るのに3〜5週間はかかるから。でもこの曲はアイデア、キック、リードがすぐ一緒に降りてきたんだ。完成してとても嬉しかったよ」

 

- アルバムのタイトルを決めるのに締め切りギリギリまでかかったようだけど、タイトル案がいくつもあったの?それとも、インスピレーションが降りてきた?

「たくさんの選択肢があったけど、締め切りまであと2,3日というところで『Louder Than A Bomb』というタイトルを思いついたんだ。突然ピンと来たよ」

 

- 製作中はトラックにどんな名前をつけてる?

「どの曲も初めは『Version1』から始まる。8割方トラックが完成してきたあたりでタイトルを考える」

 

- "Louder Than A Bomb"というタイトルは音楽とアートワークに完璧にマッチしていると思う。1stアルバム"I AUDIOASSAULT U"の時、というかそのティーザーとなったEPの時に初めて爆弾のデザインが使われるようになったけど、どんな考えがあった?

「どうして爆弾を用いるようになったのか明確には思い出せないんだけど、図書館に座ってマーケティングとロゴの本を読み漁っていたのは覚えている。その時に作ったスケッチは未だに持ってるよ。俺はそれらのスケッチを当時TTMの社内デザイナーだったStephan Boomに渡して、彼が1stアルバムにあるような最初のデザインを作った。そして友人の助けを借りてロゴをステンシル化して、2010年以降N-Vitralの全てのリリースに用いられるようになった」

「俺はアートやデザインの形式や形体にとてもインスパイアされているんだ。実際に俺は美術史の修士号を持っていて、おかげでイメージのもつ力を正確に突き止めることができる。たとえば地球上で最も有名なシンボルである十字架。カトリック教会はロゴやイメージの力をうまく活用していた最初の巨大な機関の一つだ。彼らのプロパガンダからもいくつかのインスピレーションを受けたよ」

 

- アルバムの収録されている曲について何かエピソードは?

「一番制作時間のかかった曲は『Crack Ya Neck』。

一番作るのが難しかった曲は『Prednison Attack Remix』。

一番作っていて楽しかった曲は『Dogfight』と『Getverherrie』。

サウンドデザインが一番クレイジーだったのは『The Lion』。

自分的に一番良いキックドラムを使ってると思うのは『Cannonball』。

自分的に一番良いボーカルサンプルを使ってる思うのは『Fist In Your Face』。」

 

- ボーカルサンプルの作り方がとてもクリエイティブだね。

「『Bassface』では最も多くの時間をボーカルやスクリームのサンプルのために割いた。Corey Taylor (Slipknotのシンガー)の声だ。でもSlipknotの歌には『Bass』とか『Bassface』って叫んでいる曲が無かったんだ。そこで俺は彼が『Bass』とか『Bassface』と叫んでいるようにするため、『B』『S』『F』の音をサンプルの中から探しては切り貼りした。全てをくっつけて自然に聞こえるようにするためには少なくとも4時間はかかった」

 

- よくアーティストは様々なレーベルから曲をリリースするけど、君はThe Third Movement(TTM)にとても忠実だね。献身さはN-Vitralにとって大きな一部なのかい?

「そうだね。俺はすごく自由にやりたいことをやっている。Promo(TTMのA&Rマネージャーであり、DJ/Producer)は俺の作るものほぼ全てにオーケーを出してくれるんだ。こういった自由は全てのアーティストが持つべきものだ。独創性のあるサウンドを作り上げるためには、全ての可能性と自分自身の限界を探求する必要があるからね。そして、TTMはそういった自由を促進してくれる。音楽的にやりたいことができる。だからTTMが俺のホームだ」

 

- N-Vitralの曲はRawstyleとHardcore、そして君自身が受けたIndustrialからの影響が完璧なバランスで組み合わさっていると思う。オーディエンスはこのバランスに対してどんな反応をしてる?

「彼らは本当にそれを愛してくれていると思う。俺は、多くのRawstyleは昔のインダストリアル/ミレニアムの音楽に似ているけど、ミックスダウンはより良く、ブレイクはよりキャッチーで、キックはより重たいと思っている。RawstyleとIndustrialはかなり同等のものだと思う。RawstyleとMainstream Hardcoreよりもね。それはいくつかの理由があって、Rawstyleのファンの大部分が俺の作るようなハードコアが好きだからなんだ。彼らはRawstyleに感じるような下品さや率直さが俺の音楽にもあると感じている。

俺は2010年から2015年までの多くのMainstream Hardcoreが本来の目的から脱線してしまっていると思っているんだ。ハードコアは常にダークで騒々しいものだ。女性ボーカルを入れたり、ハッピーなメロディーや、夏だとか愛に関する歌詞とかはハードコアには適していないと思う。そういったものはハードコアをハッピーすぎたり、ソフトすぎるものにしてしまう。俺はそれが多くの若者がハードコアのかわりにRawstyleを聴くようになった主な理由の一つなんじゃないかと思ってる。ある時からRawstyleはハードコアよりもダーティで暗くて荒々しい音楽になった。だから彼らがハードコアを見捨てたことを責めることはできない。」

「その点においてN-Vitralのサウンドは常にダーティで妥協がない。ちょっとは洗練されたかもしれないけど、5年前よりもはるかに重くなった。これも俺が多くのRawstyleを愛する理由であり、多くのRawstyleファンがN-Vitralを好きになってくれる理由であると推測している。」

 

- 作ってきた物に対して何らかの反発を受けたことはある?

「このことを聞いてきてくれて本当に嬉しいよ。なぜかってこのことに関して俺の考えていることを話すことができるからね。

誰かがより有名になった時、ファンはその人を愛さなくなることがある。大抵、これは音楽そのものとは関係が無くて、彼らが『大衆』の一部になることを恐れていることと関係している。

俺にとって音楽は、分析に欠けたピュアなリアクションが現れる時にベストな働きをするアートの一つだ。俺自身分析的な人間で、自分の周りの世界で何かを楽しんでいる中で時々そのことに気付くんだ。自分の事を音楽批評家だとか純粋主義者だとか思っている奴は音楽を本当に楽しめてはいない。彼らはたいがい自分の耳が肥えているんだと認識することを楽しんでいるのさ。彼らは本当に音楽を体験していないし、常に彼らの歴史認識を物差しにして新しい音楽を測っている。それは人生全体の美しい一部として音楽を体験するというよりも、むしろある種の概念的な独断として楽しんでいるということだ。

それもまた、俺が自分の今の音楽を一層楽しんでいる理由でもあるんだ。俺の音楽を聴いたオーディエンスはみんなイカれてしまうからね。みんなが正気を失っている時が、音楽にとって最も美しく重要なことなんだ。」

「俺は音楽的に教育されたと宣言する人々に対して常に懐疑的だった。基本的にどのジャンルのファンにも2%くらいは鼻持ちならない奴がいるんだ。

インダストリアルのTシャツ、ポスターを持ってたり、100万時間はインダストリアルを聴いてることとかで気取ってる。『俺もインダストリアルが好きだよ』なんて言ってもそいつはお前は自分が何を言ってるかわかってないだとか言うんだ。『インダストリアルが好きだって?じゃあこいつの曲は聴いたことがあるか?このバンドがプレイしてるところを見たことがあるか?5人の仲間たちとサンドペーパーとマイクでノイズを作るアーティストをパーティで見るために4カ国を旅行したことがあるか?お前はきっとインダストリアルのバイナルさえ集めてないだろ!俺は2歳の時からインダストリアルを聴いてるんだぞ!』ってね。それが2%の奴ら。彼らがアイデンティティを満たすために彼ら自身を納得させている様子は奇妙なものだ。」

 

- Louder Than A Bombが完成しリリースは目前、夏には沢山のショーが君を待ち構えているけど…N-Vitralにはどんな将来が見える?

「たくさんの新しいソロ曲やコラボ、殴打のようなパフォーマンス、そしてとにかくたくさんのデカいキックさ!」

Tracklist

Youtubeのプレビューへのリンクを貼ってありますが、Bandcampでも全曲試聴できます。

01. N-Vitral – Intro

02. N-Vitral feat. Delete and Mike Redman – New World Order

03. N-Vitral – Crispy Bassdrum

04. N-Vitral – Cannonball

05. Project Omeaga – Prednison Attack (N-Vitral Remix)

06. N-Vitral feat. Angerfist – Fist In Your Face

07. N-Vitral – Intermezzo: The Lion

08. N-Vitral feat. I:Gor – Crack Ya Neck

09. N-Vitral – The Ultimate Statement (Hardshock 2016 Anthem)

10. N-Vitral feat. Sei2ure – Noise Pumper

11. N-Vitral feat. Dither – Mainframe Malfunction

12. N-Vitral – Such Kick

13. N-Vitral feat. Warface – Fuck The Drum Machine

14. N-Vitral feat. Promo – Radiator

15. N-Vitral feat. Triax – The Reaper

16. N-Vitral feat. Ophidian – Chaos

17. N-Vitral feat. Thrasher – Intermezzo: Dogfight

18. N-Vitral – Kombat Aktion

19. N-Vitral feat. The Outside Agency – Sam’s Gospel

20. N-Vitral – Bassface

21. N-Vitral – Welcome To The Killzone (2016 Version)

22. N-Vitral feat. Aux Raus – Getverherrie

アルバムの内容に関してはインタビューで本人が十分に語っているため、特に言及する必要もないと思いますが、とにかく重たくてノイジーなガバキックが打ち込まれまくっているアルバム。IndustrialだけでなくRawstyleやMainstreamなどの方面で活動しているアーティストとのコラボも面白いし、Hardcore/Rawstyleファン必聴の一枚ですね。新曲の中では個人的に「Cannonball」「New World Order」「Bassface」あたりがお気に入りです。

Download Sites

Bandcamp : http://bandcamp.thirdmovement.nl/album/louder-than-a-bomb

Bandcampでは今回のアルバムのアートワークでも使われている爆弾のイラストが用いられたTシャツが販売されてます。その他CDやUSBなども販売されていましたが現在売り切れ中。

Hardtunes : https://www.hardtunes.com/albums/n-vitral-louder-than-a-bomb/4835

Hardstyle.com : https://www.hardstyle.com/album/various-artists-louder-than-a-bomb/70528

Beatport : https://www.beatport.com/release/louder-than-a-bomb/1795607

iTunes : https://itunes.apple.com/jp/album/louder-than-a-bomb/id1124050414

N-Vitral's Official Pages

Soundcloud : https://soundcloud.com/nvitral

Facebook : https://www.facebook.com/NVitral/

Twitter : https://twitter.com/nvitral