日本産Hardcore, Drum & Bassコンピレーションアルバム「MISFIT」
2017.04.30に開催された春M3にて発売開始したAggression AudioによるHardcore、Drum & Bass、Crossbreedのコンピレーションアルバム「MISFIT」のレビュー。
「MISFIT」は日本で活動しているCrossbreed DJ/トラックメイカーであるpemcyさんが新たに設立したHardcore/Drum & Bass/Crossbreedレーベル「Aggression Audio」の1stリリース。
同じくCrossbreed DJとして活躍し、17.05.07に開催されたHARDGATE 05ではpemcyさんと共にCrossbreed 4 Headzとして出演したcolonさん、Takeruさん、Quarkさんや、「ツギハギレコーズ」を主宰しBreakcoreアーティストとしても活動しているStellabeeさんなど、11名の日本人トラックメイカーが参加。Hardcoreレーベル「Illegal wave Records」を主宰する6thさんもViral Programという別名義で参加しています。
ちなみにそもそもCrossbreedとは何か、ということに関しては、今や日本を代表するハードコア・テクノパーティの一つである「HARDGATE」のブログにてCrossbreed DJであるTakeruさんとcolonさんがわかりやすく解説されています。
HARDGATEブログによる解説にも「Crossbreedというジャンルが2つのジャンルの血を受け継いでいるということもあり、 アーティストやレーベルによってキックの質感や曲の構成がDnBっぽかったりHardcoreっぽかったりと、様々なスタイルのCrossbreedが生まれています」とあるように、このコンピレーションアルバムでもトラックメイカーによってDrum & Bassに寄っていたり、またはHardcoreに寄っていたりと幅広いスタイルのCrossbreed(もしくはHardcoreやDrum & Bassそのもの)が収録されているのが見所です。
個人的にはBreakcoreトラックメイカーでもあるStellabeeさんならではな複雑なビートが痛快な「Flesh」、ハードな4つ打ちからひと仕掛け(?)あってQuarkさんらしい展開に持っていくのがカッコいい「Glitched」や、BPMの変移がトリッキーで面白いColonさんの「Anomaly Structure」がお気に入りでしたが、ダークなHardcoreやDrum & Bass、パワフルなキックが好きな人には全曲オススメできる内容であり、Aggression Audioの今後のリリースに期待が高まる一枚になっています。
「MISFIT」は現在BandcampのAggression Audioのページから試聴&購入することが可能です。
Tracklist & Crossfade Demo
01. pemcy - Crackin'
03. Laur - Destructive Creature
04. kanoryo - Confusion
05. Takeru - Blank Blood
06. Stellabee - Flesh
07. Viral Program - Innocent Prayer
08. Colon - Anomaly Structure
09. Quark - Glitched
10. Ravelie - 胡蝶之夢
11. kjuː8 - Zen
Aggression Audio Official Sites
Bandcamp : https://aggressionaudio.bandcamp.com/
Twitter : https://twitter.com/AggressionAudio
Soundcloud : https://soundcloud.com/aggressionaudio