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【DJ Mix】#ハードスタイルベストテン2017 上半期 をかつて制作しました

今更ですが、2017年の上半期にリリースされたHardstyleの中からお気に入りの曲を10曲選び制作したDJ Mix「#ハードスタイルベストテン2017 上半期 (uniyama Selection)」をひと月以上前にMixcloudにアップしていたので、こちらにも掲載します。

選曲等に関する詳細は続きをご覧ください。

 

 

昨年も参加していた上半期のHardstyle(とRawstyle)ベストテン企画に今年も参加しました。この企画は都内を中心にDJとして活動している胃薬(E.gu-3)さんが発案したもの。2017年の上半期(1月〜6月)にリリースされたHardstyleの中から好きな曲を10曲選んでMixを録り、参加者各々でmixcloudにアップしてワイワイするというのが趣旨だと思われます。

uninmrn.hateblo.jp

「下半期ハードスタイルベストテン2016」も開催されていたはずですが、おそらく正月ボケによってスルーされました。反省も込めて今年も再び参加させていただきました。

 

今回も前回同様HardstyleとRawstyleで別々にベストテンを作成しました。去年は一つの記事にまとめましたが、やはりかなり長文になってしまうので、この記事ではHardstyleベストテンに選んだ曲のみについて紹介させていただきます。

ちなみに「#ハードスタイルベストテン2017 上半期」は先述のように日本の有志のHardstyleファンによる合同企画のため、mixcloudで「#ハードスタイルベストテン2017」などと検索すれば他の方の作ったDJ Mixも聴くことができると思います。

それでは以下より楽曲紹介です。

 

01. Sound Rush - Back To The Roots feat. Eurielle (17/03/13) [HARD with STYLE]

今年に入ってからPodcast「HARD with STYLE」のホストがAudiofreqからSound Rushに代わり、それに伴いレーベルのリリースの特徴がジャンルレス(いわゆるF*ck Genre)なHARD EDM志向からクラシックかつエピックな志向に大きく変化したHARD with STYLE。その中でもこの曲はタイトルも相まって上半期のこのレーベルを象徴する一曲になったと思います。

 

02. Sander Van Doorn, Noisecontrollers - Just Won't Get Enough (17/01/16) [Q-Dance] 

昨年のDefqon.1でNoisecontrollersのプレイ中にサプライズ出演したSander van Doornとの合作。Sander van Doornについてはほぼ無知なので二人がどう化学反応を起こしているかといった部分については言及できないのですが、キックの合間に唸るベースラインと派手すぎない展開がクールだと感じた曲。

 

03. Brennan Heart aka Blademasterz - Golden Era (17/06/26) [Not on Label]

Brennan Heartは6月半ばより自身のサイトで未公開楽曲を一曲ずつ無料で公開していく形でアルバム「Brennan Heart ON DEMAND」のリリースを行っていました。彼が10年近く前に用いていた別名義「Blademasterz」をa.k.aとして表記したこの曲はクラシックなメロディと終盤のアーリーなスタイルのキックにグッときます。

 

04. Sephyx - Future (17/03/27) [HARD with STYLE]

HARD with STYLEからもう一曲。前半リバースベースキックが鳴ってるのにいわゆるフェスっぽさが溢れ出ていない感じとか、途中でハードスタイルキックに転じるあたりがクール。最近はリリースが止まっているHwSですが、Defqon.1 2017への出演以降本格的にHardstyleシーンに舞い戻ったHeadhunterzが再びPodcastのホストを担うようになったりと、依然注目度の高いレーベルです。

 

05. Wildstylez, Noisecontrollers, Bass Modulators - Bad Habits (17/05/17) [Lose Control]

人気ユニットNCBMにWildstylezが加わった無敵の合作です。5月ごろのリリースでしたが、暑くてたまらない今聴くのに丁度良い爽やかさと切なさが同居する美しいユーフォリックハードスタイル。

 

06. Rockerman & Darkraver ft. Alee - Eeuwige Jeugd (A Foolish Anthem for Free Festival 2017) (17/06/06) [Foolish]

17.07.01にオランダで開催されたHardcore, Hardstyleフェス「Free Festival 2017」のFoolishステージに向けて制作されたアンセム。Freestyleらしい展開だなあと思って聴いていると中盤で突然リバースベースキックが鳴り出したり、その後すぐにオールドスクールなガバキックに転じたり、というやりたい放題ぶりが痛快でした。

 

07. Eiffel 65 - Blue (Team Blue Extended Mix) (17/02/23) [Not on Label]

こちらは17.02.04にオランダで開催されたHard Bass 2017にTeam Blueとして出演したCode Black、Da Tweekaz、Adrenalizeらによるブートレグですが、音的にはほぼDa Tweekazによるブートレグといっても差し支えないでしょう。原曲は1999年にイタリアのポップグループがリリースし、2001年にグラミー賞の最優秀ダンス・レコーディング賞にノミネートされたヒットソングゆえ、どこかで聴いた覚えのある人も多いかもしれません。原曲の印象的なメロディを使いつつDa Tweekazらしさが溢れ出ている良いブートレグ

 

08. D-Block & S-te-Fan - Angels & Demons (17/06/30) [Scantraxx Evolutionz]

今時のメインストリームなHardstyleの中でも特にお気に入りだった曲。ファンタジーチックかつ不穏なブレイクとそれに立ち向かっていくような勇ましいメロディが格好いいです。D-Block & S-te-Fanのリリースはかなり久々でしたが、以降Defqon.1 Ausのアンセムなどの発表が続き、さらに9/12にはアルバム「Antidote」のリリースが予定されていたりと近頃かなり活動的になってきました。

 

09. Digital Punk & Adaro - Circus Of Insanity (Official Intents Festival Anthem 2017) (17/05/01) [Unleashed]

5/26~28に開催されたIntents Festivalのアンセムだったこの曲はDigital PunkとAdaroというRawstyleシーンにおけるトップアーティストらによる合作でしたが、あまりもの爽快感に「これはRawstyleというよりもはやHardstyleだ」と公開された時衝撃を受けました。実際HardstyleかRawstyleかという部分に関しては解釈が分かれるというか正直どちらでも良いところですが、その時のインパクトを重視してハードスタイルベストテンのほうに収録することにしました。

実際この時期のRawstyleはメインストリームのHardstyleのようにエモーショナルなスタイルがトレンドでしたが、それに関してはまた次に書かれるであろうロースタイルベストテン2017の記事で言及することになると思います。

ちなみにこの曲はDigital Punkが今年A2から独立して新たにスタートしたレーベル「Unleashed Records」のリリース一作目となった曲でもありました。

 

10. The Prophet - Skum (17/02/06) [Scantraxx]

最後はこの曲。レクサンドル・ボロディンによるクラシック音楽「韃靼(だったん)人の踊り」が元ネタとして用いられているこの曲は、Prophetが1998年にThe Masochist名義でリリースしたHardcore「Killing Scum」を(おそらく)始めとして、これまでにもThe Masochist - Kill The Rmx(2005年)や未リリースのThe Masochist - Killing Scum (The Prophet Remix 2011)など様々な形でリミックスされてきた歴史のある曲です。オールドスクールなハードコアバイブスを現代的なHardstyleサウンドによって蘇らせた傑作。

 

はい。自分の2017年度上半期ハードスタイルベストテンはオールドスクール回帰色が非常に強い選曲になりましたが、実際Psystyleと共に2017年上半期のHardstyleにおける大きなトレンドの一つであったのではないかと思います。そういえばPsystyleを一曲も入れていなかった。Psystyleもクラシック路線の曲もまだまだちらほらと見かけますが、下半期はHeadhunterzがHARD with STYLEにカムバックしたりNoisecontrollersらが新レーベルSpirit Of Hardstyleを設立しリリースをし始めたりと既に色々起こっているため、残り4ヶ月でシーンのトレンドがどう変化していくのか気になるところです。

 

次回はロースタイルベストテン2017のほうをまとめる予定です。